2011年3月11日の大地震の影響で電気が使用できない方も多く出ているかと思います。 東日本では輪番停電もしばらく続く可能性があります。以前に、 手回し発電機による携帯電話充電 にて、直流5 Vを簡便に発生する方法をレポートしました。 今回は自動車用などの12 Vバッテリーや充電式の単三電池を電源として用い、 商用100 V機器を使用する方法を報告いたします。
必要な機器は以下の3つだけです。 バッテリーは自動車等から取り外したもので問題ありませんが、 説明書をよく読んでください。単三電池は自己放電の少ないエネループがお勧めです。
などが検索で出てきました。容量に関しては大型の28 Ahのバッテリーでは 12 V*28Ah=336 Whのエネルギーを蓄えることが出来ます。 使用する機器の消費電力(W)にあわせて、DC/ACインバータの最大容量を 選ぶ必要があります。
AC/DCインバーターの効率が80%であるとしても250Wh程度、 100 Wの電気機器を2時間半程度使用することができます。 携帯電話の充電器などは5 Wもないですから50 時間程度連続して 充電が可能となります。 鉛蓄電池は入手しにくいですし、充電も面倒です。 代わりに1.2 Vのエネループを10本直列にして使用することも可能です。 このときは2000 mAh=2 Ah程度ですので、 携帯電話の充電器を4時間程度駆動可能と思われます。(直流-交流-直流)で 無駄が多いので、DC/DCコンバーターを使用するのが良いのですが、 コネクター等を作製するのは手間がかかりますね。
鉛蓄電池よりも汎用性の高い充電式の単三電池を使って動作をチェックしました。 エネループは1.2 V定格で、フル充電で1.35 V程度あります。これを12本直列としました。 エネループを選んだのは自己放電が少なく、非常用として最適だと考えたためです。 DC/ACインバーターの出力は100 Vのプラグになっています。 入力は車のシガープラグとなっていますので、メスのコネクタを用意して、電池ボックスに接続しました。 電極はセンターがプラス、周囲がマイナスです。 電池ケースの間のケーブルは太いものを使う必要があります。 100 Wの機器は100 Vでは1 Aの電流ですが 12 Vでは10 A程度が必要となります。 通常の電源ケーブル(1.25か2スケアでしょうか)は15 A仕様ですので これと同じ太さで150 Wが限界となります。 容量等をご検討の上、ご活用ください。 ドライヤーやストーブなどは絶対に使えません。また、AC/DCコンバーターの 最大容量も守らなくては危険です。
今回は電球型蛍光灯(10 W)で点灯を確認しました。 停電時にはこれだけでもずいぶん助かりますよね。
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