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リチウムイオン電池の充電
(デジカメ用バッテリーの活用)

携帯電話やデジタルカメラなどの小型の機器の 電源にリチウムイオン電池が広く用いられています。 新機種に切り替えたものの、まだ使える電池がたくさん残っている、 ということが度々あります。今回は、デジタルカメラ用の 電池にコネクタを接続し、単独で使用してレポートいたします。


バッテリー選定

まずは、バッテリーですがカシオ(CASIO)のリチウムイオン電池 NP-40を用いました。これはEXILIMという小型のデジカメの専用品です。 小さくて比較的容量が大きいです(1270 mAh, 3.7 V)。 今回は秋葉原で外国人が経営するお店で購入しました。 箱の中にたくさん入っている中で、電極がきれい(使用頻度が少ない)で 膨らみが無いものを一生懸命探していると、「ダイジョーブ、ゼーンブOKネ」と 説明をしてもらい、一個千円で購入いたしました(ちょっと高いですね)。 実際に持ち帰ってから電圧をチェックすると3.9 Vありましたので、 とりあえずは使えるもののようです。 デジカメ本体に挿入した状態で充電するのが通常の使い方ですが、 非純正品として単独で使用できる充電器も販売されているようです。


電極付け

これを他の他の機器に用いるためには、適切なケーブルとコネクタを 接続する必要があります。今回は出力の小さい(20 W)半田ごて を使って、電池を加熱しないように短い時間ではんだ付けを行いました。 その後、絶縁のためホットボンドで表面を覆いました。 はんだ付け後にも電圧をチェックして断線やショートがないことを確認します。 正負の電極の間にある(T)は使っておりません。ここにはグランドとの間に サーミスタが入っており、バッテリーの温度を測定することができます。 この抵抗を測れば異常な温度上昇を検知することができます。 純正品や高級なリチウムイオン電池にはこの端子が必ず付いています。


充電

充電は gps装置の運用で 用いたキットから作った充電器を用いました。 専用の充電器をお持ちの場合には電極のカバーをせずに、 コネクタがついたまま充電できるように工夫するほうが良いと思います。 今回は充電コントローラーが正しく動くかのチャックも含めております。 充電電流は360 mAhとしました。空になっていても3時間程度で 充電できることになります。リチウムイオンは1C充電が基本ですので 1.2 Aで充電することも可能ですが、時間があればのんびりしましょう。 そのほうが安全です。充電中の様子を下の写真に示します。 赤黒二つのみの虫クリップは電圧の変化を測定するためです。 念のため、プラスチック容器の下に四角の空き缶のふたを置きましたが、 充電中もバッテリーの温度は上昇することはありませんでした。 データーシートに あるように、リチウムイオン電池専用の充電コントローラーですから、 きちんと使えば危険性は少ないです。

充電中の電圧変化を示します。初期の電圧が3.9 V程度ありましたので 充電は1時間ほどで終了しました。充電開始から約50分で4.19 Vに達し、 それからわずかづつ(0.01 V/10 min程度)電圧は上昇して80分程度で充電ランプが消灯して 充電が完了しました。データシートに書かれてある通りの 充電特性でした。 この段階でリチウムイオン電池として 正常な動作をしておりますので、放電も問題ないと推測できます。 1230 mAhですから、前述のgps機器では12時間は連続的に測位が可能であると 考えられます。



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