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マラソン練習のためのトレッキングラン(トレラン)

マラソンの愛好者が増えていますね。 わたくしも週末ランナーの一人です。 トレーニングの一環として、日帰りで富士山で 高地?トレーニングをしてきました。時期が外れたために 補給が全くできない厳しいコースでしたが、初めてのトレランを 満喫しました。 last updated on Sep 19, 2011.


トレランの経緯とトレーニングの目標

これまでは河川敷が主なランニングコースでした。 舗装されていない山道を走ろうと思い立ち、トレランシューズを購入しました。 足腰の筋力はもちろん、高地であれば心肺機能の強化も望めます。 私、昨シーズンのマラソンで サブスリーランナーの仲間入りをしました。 今回は9月中旬のシーズン開始に、基礎体力を鍛えることを目標としました。


都内から公共交通機関のみで日帰りトレラン

さて、ここでインターネット等でトレランについて調べ、 高尾山が人気があるとの情報を得ました。 しかし、たくさんの登山者がいる所で走るのは非常に迷惑ですし、 高度も足りません。公共交通機関のみで日帰りできる、 ということで調べますと、富士登山者用の交通機関を利用して ふもとまで出かけ、そこで走るのが良いとの結論に至りました。 具体的には、日本一の山岳レースとして知られる富士登山競争の5合目コース(富士吉田駅-5合目、標高800 mから2300 mまで)の 遊歩道/登山道です。

下りは富士スバルライン5合目からバスを使います。 現金払いで楽ですが、座れないことが多いようです。 また、季節によってダイヤも変わりますので注意が必要です。 富士スバルライン5合目から40分間で富士北麓駐車場につきます。 (最初はこのバス停の位置がわからず、河口湖から温泉まで走りました。) そこから徒歩10分ほどで ふじやま温泉 がありますので、リフレッシュして帰途につけます。入場料2000円は 高すぎますね。都内なら同じ設備で800円くらいだと思います。他の入浴施設をご存知の方は教えてください。


走行コース

今回のコースは富士吉田駅近くの金鳥居から走り始めて 富士スバルラインの5合目までのコースです。 片道で19キロ程度あり、1500 mの登りですので かなりの負荷がかかります。 自動車道が出来る前の古い登山道で、山小屋などの 補給地点はありません。時間は標準時間(かなり急いだ場合の時間)で表記しました。 馬返しから吉田口5合目までは走るのは無理です。 それ以外は、気合いがあれば走ることができます。 ○合目、というのが基準になりそうですが、今回のコースは 富士山駅から馬返までがかなりの距離があり、 また、吉田口5合目から富士スバルライン5合目までも 1時間、急いで30分ほどかかるので注意が必要です。

携行品など

私、登山は未経験ですので、 詳しい知人に聞いたりして、必要な荷物を選定しました。 素人ですので、これはあまり参考になさらないで、登山者のための 入門本などを読むことを強くお勧めします。

水2Lはやや多いかとも思いましたが、 走ると発汗量は極端に増えます。 実際に9月初旬の快晴の日でしたが、 8割以上は飲んだ状態で5合目に到達しました。 給水チューブのついた、本格的な トレラン用のリュックサックがあると便利ですね。 荷物の総重量は7 kg程度でした。 これだけ準備して荷物を背負ってみると、 これは走るのではなく、登山だと気付きました。


富士吉田駅まで

新宿から富士吉田駅まではJRと富士急行を乗り継いでも2時間です。 今回は列車の乗り換えが面倒だったので 高速バス(新宿系統) を利用しました。時間は2時間です。京王、富士急行の2社があり、 JR線との競争もあるためか、料金は格安のは往復3400円でした。 朝7時10分に新宿を出て、9時には富士吉田駅に到着しました。
(注)翌シーズンの連休に同じ高速バスを選択しましたが、渋滞で到着に4時間かかりました。 スタートが遅れると致命的ですので、初めての方は 交通の状況を準分に確認するか、電車での移動をお勧めします。


出発地:新宿駅西口すぐの高速バスターミナル


到着地:富士山駅のバスターミナル(旧、富士吉田口駅)

走って、歩いて3時間。

では、ふもとから順を追って振り返ってみます。 駅から15分ほど走れば 北口本宮冨士浅間神社(きたぐちほんぐうふじせんげんじんじゃ)に つきました。スポーツドリンクは市街地で購入しました。 神社でお参りをしてから右手の道に出て、吉田口遊歩道を目指します。 ここは車道と並列に走る遊歩道です(直接に車道は見えない森の中を進みます。)。 看板の向きが微妙でこの写真でまっすぐ進みそうですが、 左の小道を入ります。


富士山駅すぐの金鳥居


冨士浅間神社(駅から進むと上り坂の後に左折して徒歩7-8分ほどです。)


神社の右手奥に進みと、遊歩道の入口が見えてきます。




吉田口遊歩道入口の看板。左に入ります。 馬返しまでは、標高差400m、標準で3時間の行程です。

遊歩道は森の中の一本道です。迷うことはないですが 日が暮れると完全に暗闇になると思われます。 車で入れるところまでは、ところどころ広い道もあります。


雑木林


東富士五湖道路の下をくぐります。


中の茶屋(営業は登山シーズンのみです。)

馬返しまで到着です。ここからは急に道が険しくなります。 走るどころか、歩くのも大変な登山道となります。



馬返しの地図付き標識

拡大図

登山道に入ると階段道です。9月の第一週で 登山客はほとんどいません。ご来光を見てから降りてきた人たちと 思われる4,5のグループと会いましたが、朝の9時を ふもとを出発している人は皆無でした。登山道に入れば ○合目という表示があるのでペースをつかむのが容易です。 今回のコース全体で、馬返から吉田口5合目までは 標準で2時間、急いで40分程度です。


一合目


三合目


五合目の(旧)焼印所

5合目まで到着したら もう少し登ると舗装道路まで出ますので、 ほぼ同じ高さを西方向へと回り、吉田口を目指します。


富士スバルライン5合目までの舗装路からの眺望。


五合目から頂上を仰ぐ。挑戦はまた今度。


雲が下に見える光景は非日常的です。


登山道の入り口です。。

駐車場まで到着しました。ほとんど人のいない 登山道を必死に登って、着いたところは別世界、といった感じです。 登りの時間はかなり急いで3時間強でした(バス渋滞のために全て2時間遅れで動きました。 普通は中止すべきですね。)。 案内板の標準時間は6時間程度ですので、歩く方は朝9時に駅を出発するのでは 5合目に着くころにはかなり寒くなっているのではないでしょうか。 もちろん、夏場だけの楽しみです。


富士スバルライン5合目に到着しました


今回のコース。


高度-時間の記録。
山は危険です。十分な準備と装備が必要です。
トレラン用のウェア。機能が良いものが増えましたね。
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