ロータリーエンコーダーからの回転情報をパソコンに記録する。
サイト閲覧者の方からロータリーエンコーダーの回転状態をパソコンで記録する装置の製作依頼を受けました。自動車の安全性向上のための学術研究をされている方で、研究開発用の装置を短納期で作ることが目的でした。
メールでのやり取りにより、以下の技術要件を詰めました。
- Arduinoを使用すること
- シリアル通信で回転状態をパソコンに送信すること
- 二つのロータリーエンコーダーを1台の機械で計測すること
- 1ミリ秒〜10ミリ秒程度の時間分解能とすること
コンパクトで安価な装置が製作できましたので公開いたします。
製作した計測ボックス。
二つのロータリーエンコーダーを接続し、USBでパソコンと通信します。
ロータリーエンコーダーは100パルス/1回転、を選定しました。
内部の配線。Arduino unoを使用。
計測ボックス。取り外しできるようにオーディオケーブルを使いました。
[プログラム(スケッチ)]
回転状態をパソコンに送信するArduinoスケッチ
[出力するデータ]
(ロータリーエンコーダーが動いているときのみシリアルでデータ送信)
- Arduino立ち上げからの時間(ミリ秒)
- ロータリーエンコーダーの情報
0=時計周り(CW)回転、1=反時計回り(CCW)回転、2=停止。